2006年09月09日

【グエムル】「日本の評価に流されるのは事大主義」

 映画『グエムル−漢江の怪物−』は韓国で上映される前からその作品性が認められていた。『殺人の記憶』のポン・ジュノ監督の作品である上に、カンヌ映画祭でスタンディングオベーションを受けたという報道のためだ。

 このような広報戦略は日本でも同じだった。しかし日本人はこれに懐疑的に反応した。受賞どころかコンペティション部門にも入らなかった作品に「カンヌ云々(うんぬん)とはナンセンスだ」という反応だった。

 カンヌで批判の声が挙がるのは、ほとんどがコンペティション部門の話題作だ。よく分からない映画はむしろ好意的に反応するのが慣例だ。ある程度の作品ならば、スタンディングオベーションを受けるということだ。

 このような日本のネチズンの低評価と興行失敗が映画のクオリティーに対する疑問・懐疑へと発展している。グエムルの成功を導いた「集団主義マーケティング」と同様に不思議な現象だ。

 大衆文化評論家のイ・ムンウォン氏は「スクリーン独占、記録強迫症をあおったメディア、集団主義マーケティングを自ら実行したネチズン、海外での評価をそのまま映画のクオリティーの“保証手形”として活用した広報戦略など、すべての要素が『グエムル』を歴代1位に祭り上げたのは事実」としながらも、「同作に対する韓国の評価と観客の反応はほとんどが好意的であったという点を忘れてはならない」と指摘した。同作の成功をスクリーン独占、メディア、インターネット、映画会社の広報に騙されたケースと見てはならないということだ。

 イ氏は同作を基本的に韓国の批評家が支持し、韓国の観客が検証した映画であると規定した。「海外での失敗と海外ネチズンの批判により、映画自体の質的レベルに対する懐疑が発生していること、それこそが自分の信念を持たない事大主義だ。海外の評価によってマーケティングに火がついた映画が、海外での評価によって今度は映画自体への懐疑へと変化していく様子は、韓国映画界の事大主義のまん延を証明する代表的な事例として記憶されるだろう」と批判した。

朝鮮日報/NEWSIS
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何だかよくわからない。
要は韓国人は面白いと思っていた映画が日本で受けなかった、それで韓国内で再評価の動きが出た。それは信念を持たない事大主義であると評論家が批判した。

たかが映画で信念とか事大主義でもないと思うが・・・
日本の映画だって「あずみ」みたいに日本ではそこそこ受けたが海外ではさっぱりという映画はたくさんある。
大体、日本人は価値観の多様性を認めているので「日本でこんなに受けたから外国でもきっと受けるはずだ」とはあまり思わない。
そもそも日本人は、圧倒的多数が支持する映画なんてほぼ有り得ないと思っている。
国民がこぞって礼賛するような事態が起きる方が危険である。
まして映画のような嗜好品みたいなものは好き嫌いが出るのは当たり前である。

そういう意味では韓国人はよほど硬直している。

映画なんて好きに作ればいいのだ。
キム・テヒとパク・ヨンハのミュージックミニシネマの「カジマセヨ」は良く出来ているし、
「オーバー・ザ・レインボウ」にしても最終の記憶の想起の場面は少し違和感があるが、全体としてよく出来ている。
特に終盤で流れるベースの上を流れるピアノ演奏は抜群に良い。
「永遠の片想い」も惜しくも自殺したソン・イェジンとチャ・テヒョンはいい演技をしている。ソン・イェジンは薄幸な少女のはかなさを良く演じているし、チャ・テヒョンは以降の映画でも表現しているが、女性に押されながらも頑張る男を好演している。

つまりそれなりに面白いし日本映画にはない感性がある。
好きなように作って受ければそれでいいし、受けなかったらまた作ればいい、それだけのことである。
土台、映画の評価なんて後からついてくる。
posted by ted at 00:18| バンコク 曇り| Comment(0) | TrackBack(2) | 南北朝鮮・支那 | 更新情報をチェックする
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